◎ Radar 3D_Light による探査データの画像処理 ◎

落橋防止装置工ブラケット取付部の探査

耐震補強工事に於いて、一度拡幅した部分に落橋防止装置を取り付ける事になったので、アンカーボルトの削孔位置を調査する為に探査を実施した。
左の図形で円形に写っているものは前回、拡幅したときのアンカーボルトの頭部座金と思われる。このような配筋状態の場合、通常の探査では時間と手間がかかるので、Radar3D_Lightで解析した方が配筋状態の把握が容易である。
上と同じデータを、深さをカラー表示してみたところ、座金と思われる部分の中芯に、ボルト頭部が確認出来る。
 

床スラブの探査

建築物のスラブ、壁、柱、梁の探査は内部に鉄筋だけではなく電気配線等が入っていることがあり、かなり難易度が高い探査であるが、レーダー波の特性を熟知していれば鉄筋か空洞(電気配線のPF管)かを判別することは可能である。
オレンジ色の部分がPF管。
 

PC桁シース管の探査

■測定位置

PC桁の探査は、難易度からすると、鉄筋、シース管の検出能力、精度が問われる難しい部類に入る探査である。
さらに、削孔位置の移動を考慮し、ブラケットより大きめに探査範囲を設定しなければならないので作業時間も増過傾向にある。

■現地調査、データの採取、配筋図作成

現地調査は、最初に鉄筋位置を出し、鉄筋のない場所からさらにシース管を探査する方法で調査を実施。通常の探査よりも時間と手間がかかる作業である。図は上が探査データ、下がデータを元に作成したCADデータである。
現地調査からCAD図の作成まで、実際の鉄筋シース管位置とズレがないよう正確に作業をを行うことが重要である。
又、削孔角度が斜めの場合、深さにより補正が必要になる。

■削孔位置の検討

両面から探査データを採取し削孔面の反対側のデータを、左右反転し、データを重ね合わせ、さらに設計位置を重ねると削孔位置が見えてくる。
CADデータをレイヤーで分けていると、どの位置の鉄筋又はシース管が干渉しているのかが一目でわかる。

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